外壁塗装の「耐用年数」講座!長持ちさせるポイントやよくある質問もご紹介
外壁は雨風や強い日差しにさらされるため、時間の経過とともに劣化していきます。耐用年数が過ぎた外壁を放置していると、塗装のはがれや亀裂が発生し、建物全体の耐久性を悪化させることにもなりかねません。そこで今回は、適切なタイミングで外壁のメンテナンスをおこなうために、外壁塗装の耐用年数ついて詳しく解説します。また、外壁を長持ちさせる方法や外壁塗装の耐用年数についてのよくある質問と回答も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
外壁塗装の耐用年数を知っておこう!
外壁塗装の耐用年数は、風雨などから外壁を守れる期間のことです。塗料や外壁材の種類によって異なるため、種類ごとの適切なタイミングでメンテナンスすることが重要です。
外壁塗装の耐用年数:風雨などから外壁を守れる期間
ここで取り上げる「外壁塗装の耐用年数」は、資産の減価償却で使われる「法定耐用年数」のことではありません。雨や風、紫外線などの外部要因から外壁を守れるメーカーが公表している期間のことを指します。
メーカーが公表している期間は実験機を使用して計算したものであるため、実際の環境下で起こり得る紫外線や風雨などが考慮されていないものも多いです。このため、必ずしも正確な数値であるとは言えません。したがって、これからご紹介する外壁塗装の耐用年数は、あくまで目安として捉えて、環境によって大きく左右されることを覚えておくようにしましょう。
外壁塗装の耐用年数は「塗料」や「外壁材」の種類で異なる
外壁塗装の寿命、つまり耐用年数は外壁に塗られた塗料の種類で異なります。外壁塗装に用いられる代表的な塗料の寿命を確認してみましょう。
塗料の種類 耐用年数
アクリル塗料 3~5年
ウレタン塗料 5~7年
シリコン塗料 7~10年
ラジカル塗料 8~16年
フッ素塗料 10~15年
また、外壁塗装が必要かどうかの判断は、外壁材の状態も考慮しなければなりません。劣化が進んでいれば、新たに塗料を塗るのではなく外壁材の交換が必要となるからです。下表で外壁材の種類別の耐用年数を確認しておきましょう。
外壁材の種類 耐用年数
モルタル材 約30年
窯業系サイディングボード 約30年
金属系サイディングボード 約40年
法定耐用年数は「減価償却」計算で使われる
上記は、塗料メーカーや外壁材メーカーが実験の解析結果から設定した「耐用」できる「年数」です。ここから紹介するのは、外壁塗装をするタイミングの目安になります。目安の際に参考になるのは国税庁が示している「耐用年数」です。耐用年数に応じて償却率が設定され、簿価を乗じて減価償却額を算出するのです。
実は外壁塗装単体での法定耐用年数は定められていません。外壁塗装の法定耐用年数は建物自体の法定耐用年数と同じとされています。したがって、塗料の耐用年数が10年となっていても、建物の耐用年数が50年であれば、減価償却の期間は50年とみなされるのです。
住宅に適用される減価償却の際の耐用年数を以下に抜き出してみました。参考にしてください。
構 造 耐用年数
木造・合成樹脂造 22年
木骨モルタル造 20年
鉄骨鉄筋コンクリート造・
鉄筋コンクリート造 47年
れんが造・石造・ブロック造 38年
外壁塗装の耐用年数を延ばす方法
大切な住まいですから、外壁もできるだけ長く美しい状態を維持したいものです。そこで、外壁塗装の耐用年数を延ばす方法についてご紹介します。
耐用年数が長い塗料を使う
耐久性の高い塗料を使用することで、外壁塗装のメンテナンス頻度を減らせます。価格は高めですが「無機塗料」を使用することで、耐用年数を20年以上に延ばすことも可能です。
定期的に外壁を掃除する
外壁を定期的に清掃することで、表面にカビや藻が発生するのを防げます。また、清掃の際に外壁の状態を確認することで、劣化箇所を早期に発見し修繕できます。こまめに手入れをおこなうことで、外壁の機能を長期間にわたって維持できるのです。
外壁塗装の依頼は優良業者に!
スキルの低い業者に依頼すると、短期間で塗膜がはがれてしまう可能性があります。また、悪質な業者に頼むと、手抜き工事が原因で3年も持たないことすらあります。業者の選び方によって耐用年数も大きな影響を受けるのです。信頼できる業者を選ぶポイントについてご紹介しましょう。
●相見積もりを取って比較する…安ければよいわけではない(手抜きもあり得る)
●見積書の内容が具体的か確認する
●塗装技能士1級の資格を持っているか確認する
これらのポイントをチェックするだけで、悪徳業者を排除できます。
外壁塗装の耐用年数についてのよくある質問
ここまで、外壁塗装の耐用年数の概要から耐用年数を延ばす方法まで解説してきました。最後に、外壁塗装の耐用年数に関してよくある質問とその回答をご紹介します。
外壁塗装は本当に30年も持つのでしょうか?
「30年持つ外壁塗装がある」と聞くこともありますが、現時点では、30年の寿命を持つ外壁塗装は存在しません。一般的な外壁塗装の寿命は10〜20年程度です。30年持つ塗料はまだ開発されていないのです。訪問販売業者などが「30年持つオリジナル塗装」と言って売り込みをしてきた場合には、とくに注意が必要でしょう。
外壁を10年ごとに塗り替える必要はあるのでしょうか?
外壁塗装は一般的に10年程度でメンテナンスが必要とされています。しかし、10年を過ぎても問題ないケースもあるのです。たとえば、フッ素塗料や無機塗料など、耐久性の高い塗料を使用している場合です。ただし、この場合も外壁のジョイント部分や窓枠周りのシーリング材は8年から10年で劣化するため、これらの部分の補修や交換は必要となるでしょう。
外壁塗装せずに20年放置するとどうなりますか?
20年間外壁塗装をおこなわないと、塗膜のはがれや色あせが目立つようになります。外壁材自体が劣化しやすくなり、建物全体の耐久性に悪影響を及ぼす可能性もあります。外壁材が露出して風雨にさらされると、腐食や亀裂が生じるリスクも高まるため、非常に危険です。
まとめ
今回は、外壁塗装の耐用年数や外壁を長持ちさせる方法、外壁塗装の耐用年数についてのよくある質問と回答もご紹介しました。適切なタイミングで外壁のメンテナンスをおこない、大切な住まいをいつまでも美しく保ちましょう。
東京都立川市にあります「株式会社SHIMIZU」は、エクステリアの修理や設置を専門に取り扱っています。外壁塗装の耐用年数をプロの目で見極め、適切なアドバイスと施工をご提供します。立川市をはじめとする多摩地区にお住いの方で、外壁塗装をお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。