外壁塗装の方法が一目でわかる!プロのコツや万一のトラブル処理も解説
「そろそろわが家も外壁塗装をしなくては」とお考えの方はいらっしゃいませんか?自分でDIYする場合はもちろん、業者に依頼する場合も、基礎知識を学んでおくことが大切です。そこで今回は、外壁塗装の適切なタイミングや塗料選びのポイント、そして外壁塗装の具体的な手順について詳しく解説します。また、失敗事例とその対応策も紹介していますので、初めての外壁塗装で不安を感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。
外壁塗装を始める前に
外壁塗装を始める前に、外壁塗装に関する基礎知識をご紹介します。わが家の外壁が再塗装必要な状態なのかどうか、現状把握するところから始めましょう。
外壁塗装のタイミング:10年に1度が目安
外壁に使われている塗料の耐用年数が、塗り替えタイミングに大きく影響します。外壁に一般的に使われる塗料の耐用年数を下表にまとめました。
おおよその耐用年数
アクリル塗料 5~8年
ウレタン塗料 7〜10年
シリコン塗料 9〜15年
フッ素塗料 15〜20年
一般住宅の外壁塗装ではウレタン塗料やシリコン塗料がよく使われていますので、塗り替えのタイミングはおおよそ10年前後となります。
また、そろそろ塗り替えが必要となる兆候としては、
●外壁を触ると白い粉が付く現象(チョーキング)の発生
●塗膜のはがれ…塗膜が劣化しているので、放置すると雨水浸入の危険性もある
●外壁面のひび割れ
●水回りの外壁の腐食
などがあります。これらのサインが見つかったら、大切な住まいの外壁塗装を検討しましょう。
外壁塗装の種類
まずは、外壁塗装の「塗り方の違い」からご紹介します。一般的な外壁塗装で主に採用される工法は、刷毛塗り・ローラー塗り・吹き付け塗装の3種類です。塗り方の違いは基礎知識として、しっかり把握しましょう。
●刷毛塗り…小さい面積や細かいところの塗装方法。
●ローラー塗り…一般的な塗装方法で広い面を一気に塗装できる。
●吹き付け塗装…施工が早く低コストで、立体感のある塗装が可能
外壁塗装の塗料選び:迷ったら「シリコン塗料」「フッ素塗料」
住宅の外壁塗装用塗料には、主に上の外壁塗装のタイミングの項でご紹介したアクリル・ウレタン・シリコン・フッ素の4種類があります。アクリル塗料は最も安価ですが、耐久性が低く、ウレタン塗料も耐久性はあまりありません。シリコンは汚れにくく色の選択肢も多く、耐久性もグンと上がります。フッ素は耐久性と美観が高い一方で、高価なのが難点です。
迷った場合は、耐久性と価格のバランスのよいシリコン塗料を選ぶとよいでしょう。また、費用がかかったとしてもできるだけ長持ちさせたいという方には、フッ素塗料がおすすめです。
外壁塗装の手順・方法を解説
ここからは、準備作業である足場の設置から下地処理、塗装の各工程まで、具体的な外壁塗装の手順・方法を説明します。
準備作業:足場の設置
まず、外壁塗装作業の足場を設置します。これには、水や塗料の飛散防止と作業効率アップという目的もあります。つぎのステップである高圧洗浄時に、お隣の家への水や塗料の飛散防止や、塗りたての壁にゴミが付かないよう、家をシートで囲います。普段目に付かないような場所や手の届かない場所など、塗り残しのないようにしっかりと足場を組まなければなりません。
下地処理:洗浄と養生
高圧洗浄は、塗装面の埃や汚れ、コケ、はがれかけた塗膜を取り除くためにおこないます。これにより、新たに塗った塗料のはがれを防ぐとともに、仕上がりも美しくなるのです。
続いておこなう養生は、塗料や汚れが付着しないように塗装しない面をシートで覆う工程です。窓ガラスや床、植栽、玄関回りなどが対象となります。ただし、外壁塗装中にエアコンを使用する場合は、事前に業者へ伝えておきましょう。室外機を養生シートで覆ってしまうと、エアコンが使用できなくなるからです。
外壁塗装:下塗り
いよいよ塗装です。塗装は下塗り、中塗り、上塗りの順に塗料を重ねていきます。下塗りは、下地と仕上げである中塗り・上塗りをしっかりと密着させるためにおこないます。また、均一な厚さとなるよう、ていねいに塗装することが重要です。
外壁塗装:中塗り・上塗り
下塗りが完了した後、一定の乾燥時間を設けてから中塗りの塗装をおこないます。乾燥時間を置かずに下塗りが乾かないまま中塗りをすると、施工不良の原因となるため、下塗り後には必ず乾燥時間を確保しましょう。中塗り後も、一定の乾燥時間を置いてから、上塗り塗装をおこないます。乾燥時間は、塗料メーカーによる塗料ごとの規定があるので、確認しておきましょう。
外壁塗装のコツ
外壁塗装に限らず、塗料は上の方から塗っていくのが基本です。また、下塗り、中塗り、上塗りともに均一の塗装を心がけましょう。均一に塗ることで耐久性の高い塗膜ができるからです。塗り残しが見つかった場合には、完全に乾燥してから小さな刷毛で修正すると美しく仕上がります。
外壁塗装の失敗事例と対応策
外壁塗装の失敗事例をいくつかご紹介します。また、トラブルが起きた時の措置もあわせて説明しますので、参考にしてください。
光沢が均一になっていない
こちらは、正面もしくは斜めから見ると光沢の異なる箇所があるというトラブルです。原因は、仕上げ時のローラーの方向が違っていたり、塗装したりする塗料の量が違うことによります。
これを防ぐには、目地から目地の間を仕上げる時に、同じ方向にローラーを動かすことが必要です。また、塗布量を揃えるために、毛足の長さが同じローラーを使用するようにしましょう。
塗膜の浮き上がり
続いてご紹介するのは、塗膜が膨れて浮き上がって見えるという現象です。これは、外壁内部に水が浸入し、それが蒸発する際に内部で膨らみを作ってしまうことで起きます。原因は、使用する上塗り材専用の下塗り材を使用しなかったり、下塗り材の塗布量が不足したりしていると考えられます。
対策としては、塗料の塗り重ね時間をしっかり取ることです。不具合個所の措置としては、膨れを撤去した上で、下塗り材のシーラーを塗ります。そして、膨れを樹脂モルタルで補修してから塗装をしましょう。
塗膜の剥離
塗膜の剥離は、使用する上塗り材専用の下塗り材を使用せず、下塗り材の塗布量不足、下地処理不足によって起きた密着不良が原因で発生します。措置としては、剥離箇所を中心に塗膜を完全除去します。そして、吸い込みが止まるまでたっぷり下塗りを塗布してから上塗りをしましょう。
塗膜のにごり
塗膜が十分に乾燥する前に雨や結露などがかかると、その水分で塗料の状態に戻ってしまい白く濁ります。とくに冬に生じやすいので、養生を十分にしてから外壁塗装に取り掛かりましょう。
まとめ
今回は、外壁塗装の適切なタイミングや塗料選びのポイント、そして外壁塗装の具体的な手順について詳しく解説しました。とくに失敗事例は、これから外壁塗装を検討する方にとっては非常に役立つ情報でしょう。これらの失敗例を教訓として、大切な住まいの外壁塗装に取り組んでください。
東京都立川市にあります「株式会社SHIMIZU」は、エクステリアの修理や設置を専門に取り扱っています。外壁塗装もプロの技術で高品質な仕上がりをお約束します。立川市をはじめとする多摩地区にお住まいの方で、外壁塗装をお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。